アムンディ・ヨーロッパ通信~欧州株で下落の行き過ぎ度合いを見ると

2020/03/13

 

30%を超える下落

世界的に株価が急落する中、欧州株も同様の動きとなっています。欧州の代表的株価指数であるユーロSTOXX50指数は3月12日の終値で、年初来高値からの下落率が34.2%に達しました。予想EPS(向こう12ヵ月ベース)は、2月下旬以降下方修正が速まり、予想PER(同)も10.0倍と割安感が強まったものの、現在の状況では、それだけ景気や企業業績の先行きに不安感が強まっている表れとも言えます。

下落の行き過ぎを測る

株価の下落局面で、その行き過ぎ度合いを示す指標として「ボラティリティ指数」があり、ユーロSTOXX50指数ではVSTOXX指数がそれに当たります。3月12日では71.52と、リーマンショック後に記録した81.57以来の高水準となりました。ボラティリティ指数は「恐怖指数」とも言われており、市場心理が極端に悪化したことを示しています。しかし、ボラティリティ指数は、もう一つの側面として、下落の行き過ぎを測る指標でもあり、極端に売り込まれた水準とも言えます。先行き数ヵ月間では波乱を引きずるものの、数年間という期間では投資機会が提供されていることが、過去の推移からもうかがうことができます。

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