豪州金融政策(2019年10月)~豪ドル相場の展望

2019/10/02
  1. 政策金利は0.75%に引き下げでした。インフレ、雇用の刺激のほか、世界的な金融緩和へ対応しました。
  2. 豪州景気は住宅市場の底打ち、企業景況感の下げ止まりなど、年末に向け持ち直す兆候も見られます。
  3. 豪ドル相場は、金融緩和の今後の景気刺激効果などを考慮すると、やや割安感がうかがわれます。

今年3回目利下げも景気の現状には変化も

1日、オーストラリア〔豪州〕準備銀行(以下、RBA)が定例理事会を開き、政策金利であるキャッシュレートを0.25ポイント引き下げ0.75%としました。2ヵ月様子見をした上、今年3回目の利下げに踏み切りました。声明文では、今回の利下げは、雇用と賃金の伸びを促進し、中期的にインフレ目標達成に向けた信頼感を高めることを目的とした、としています。また、米国、ユーロ圏や新興国各国で金融緩和が実施されていることも考慮したとしています。

一方、豪州景気の現状は、6、7月に利下げが実施された時期とはやや異なっています。8月の失業率は5.3%と12ヵ月ぶりの高水準で、雇用環境改善が足踏みしている状況が見られる一方、これまでRBAが懸念材料としていた住宅市場は、4-6月期は前期比-0.7%と、中心的な主要都市に下げ止まりの動きが見られます。また、製造業PMI(購買担当者景気指数)は7月から3ヵ月連続上昇しています。景気はむしろ年末に向けて持ち直す兆候も見られます。

豪ドル支援材料は意外に多い?

豪ドル相場は、RBAが、状況に応じて追加緩和もあり得ると声明文に盛り込んだことから下落し、一時1月以来の1豪ドル0.67米ドルを割り込むなど、軟調な展開です。

一方、今後の金融緩和による景気刺激効果に加え、所得減税、対外収支や財政事情の改善などを考慮すると、足元の豪ドルには割安感が感じられます。これらの事象が実際に景気の持ち直しにつながれば、豪ドルが持ち直す局面もあり得ると考えます。

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