加賀電子(8154)多様な注目点
2025/08/15
2025年8月7日、電子部品商社大手の加賀電子は2026年3月期第1四半期(4-6月)の実績を発表している。同社によれば、『第1四半期(4-6月)が「増収・増益」での着地となったことに加えて、第2四半期(7-9月)以降は協栄産業(6973)の買収に伴う上乗せを背景として通期の会社予想を「減収・減益」から一転、「増収・増益」へと増額修正したことが注目点である。更に注目すべきは、増配修正によりDOEは4.2%、過去最大規模、総額14,447百万円の自己株式の取得・消却をもって、2026年3月期に対してROEは14.6%、総還元性向は83.3%を見込み、新中計の方針通り、資本効率と株主還元の向上が図られていること』とのことである。2025年8月8日、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買付けを通して、同社は、自己株式(普通株:4,917,400 株)を取得している。更には、発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合で9.4%に相当する当該自己株式のすべてを消却することを予定(2025年8月18日)している。なお、取得した自己株式を消却するのは、上場来初とのことである。

株式会社ウォールデンリサーチジャパン
URL:www.walden.co.jp
ウォールデンリサーチジャパンでは、スポンサードリサーチレポートの作成及び配信を展開しております。和文レポートに加えて英文レポートも作成し、ブルームバーグに代表される待受型の媒体などにも配信することを通してグローバルベースで日本の個別銘柄の認知度向上を図っております。
ここでの情報は、ウォールデンリサーチジャパンが当該事業会社の発信する「IR情報」を中立的かつ専門的な立場から要約して、レポート形式にまとめたものである。「IR情報」とは、すなわち当該事業会社に係る①弊社との個別取材の内容、②機関投資家向け説明会の内容、③適時開示情報、④ホームページの内容等である。