シー・エス・ランバー<7808> プレカット事業の競争力強化と不動産賃貸事業の拡大で安定成長を目指す

2018/09/18

プレカット木材加工販売や建築請負等の木造建築に関するトータルサービスを提供
プレカット事業の競争力強化と不動産賃貸事業の拡大で安定成長を目指す

業種: その他製品
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・シー・エス・ランバー(以下、同社)は、プレカット木材の加工販売(プレカット事業)、木造建築物の建築請負(建築請負事業)、不動産の賃貸等(不動産賃貸事業)、不動産の販売(その他事業)を首都圏で展開しており、木造建築のトータルサービスをグループとして提供している。
・主力のプレカット事業では在来軸組とツーバイフォーの両工法に対応している。戸建住宅を中心とした建築請負事業では、同社のプレカット製品を使用する他、不動産賃貸事業で賃貸する大型木造住宅・施設も建築する等、グループシナジーを追求した事業展開を行っている。

2.財務面の分析
・15/11 期~17/11 期の期間では、プレカット事業と不動産賃貸事業の収益拡大を背景に、売上高は年平均8.3%、営業利益は同6.0%増加した。
・収益性と成長性の観点で類似企業に比べやや魅力的な水準にある。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、木材に関する知識や事業経験の蓄積にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、プレカット事業を中心とした競争力強化と不動産賃貸事業の拡大等によって安定成長を目指している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、18/11 期の業績は、原材料価格の上昇等による上期決算の不振や建築請負事業の工事施工が遅れるリスク等を考慮し、下期の急回復を見込んでいる会社計画を下回ると予想した。
・19/11 期以降は、製品価格の引上げ効果や減価償却費の減少によるプレカット事業の利益成長や、保育所の増設を中心とした不動産賃貸事業の収益拡大等により、19/11 期は前期比24.1%営業増益、20/11 期は同7.3% 営業増益を見込んでいる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。