CRIミドル<3698> 18 年 9 月期は、業績回復を目指すも不安要素は残る

2017/12/14

ゲームソフト開発を効率的に行うために欠かせないミドルウェアを提供
18 年 9 月期は、業績回復を目指すも不安要素は残る

業種:情報・通信業
アナリスト:難波 剛

◆ ゲーム等のアプリケーション開発用ミドルウェアを提供
・CRI・ミドルウェア(以下、同社)は、ゲームや遊技機の開発をスムーズ かつ効率的に行うためのミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェ ア)」を開発、提供している企業である。

◆ 17 年 9月期は減収減益
・17/9 期は、売上高 1,258 百万円(前期比 5.7%減)、営業利益 118 百万 円(同 63.6%減)と大幅な営業減益となった。
・ゲーム分野は増収を確保したものの、組み込み分野、新規分野の大幅 減収に加え、海外事業、新規分野の拡大に向けた固定費増加の影響 で大幅な営業減益となった。

◆ 18 年 9月期業績予想
・同社は、18/9 期の売上高を 1,500 百万円(前期比 19.1%増)、営業 利益を 300 百万円(同 152.5%増)と大幅増益を見込んでいる。ス マホ向けライセンスの増加を核に、海外事業、組み込み分野、新規 分野等の増収を見込む。
・証券リサーチセンターでは、18/9期の業績について、売上高1,473百万 円(前期比 17.0%増)、営業利益 282 百万円(同 137.3%増)を予想する。 ゲーム分野では、値上げ効果等を見込むものの、組み込み分野、新規 分野の売上高を会社計画より低く予想した。

◆ 投資に際しての留意点
・余剰資金があるにもかかわらず資金調達を過去 2 期連続行っており、 財務戦略や株式希薄化など株主の利益に与える影響について注視し ておく必要があろう。
・17/9 期は 2 度大幅な下方修正を行っており、今後も会社の業績予想に 関しては慎重に見る必要があろう。
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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。