シンプロメンテ<6086> 新規顧客開拓や業務委託先の再整備等により 16 年 2 月期は大幅増益へ

2016/02/17

全国の修理業者を組織化しチェーン店の設備等のメンテナンスを一括受託
新規顧客開拓や業務委託先の再整備等により 16 年 2 月期は大幅増益へ

業種:サービス業
アナリスト:高坂  茂樹

◆ 事業内容
・シンプロメンテ(以下、同社)は、多店舗展開する顧客の店舗に備わる設備及び機器や内外装等の不具合について 24 時間 365 日体制で修理依頼を受け付け、迅速に対処するサービスを全国で展開している。
・コールセンターで受け付けた修理依頼は 4,868 社にのぼる協力業者の中から対応可能な業者に委託してサービスを提供している。15 年 8 月末のサービス提供先は外食チェーン約 18,944 店をはじめ 25,525 店に及ぶ。

◆ 16 年 2 月期第 3 四半期決算
・16/2 期第 3 四半期累計期間の業績は、前期比 16.0%増収、126.2%営業増益であった。同社が期初に公表した通期予想に対する進捗率は、売上高で 84.6%、営業利益 121.5%である。
・大幅増益の要因は、新規顧客の獲得や既存顧客の深掘りが進んだこと、協力業者や部品仕入先の見直しによる原価率改善、15/2 期に拡充した人員の業務効率向上により生産性が高まり、販管費の増加が抑制されたこと等である。

◆ 16 年 2 月期予想
・16/2 期業績について同社は前期比 5.7%増収、51.8%営業増益とする期初予想を据え置いた。なお、16/2 期第 3 四半期の営業利益は既に通期予想を上回っている。
・証券リサーチセンターは、第 3 四半期決算の実績を踏まえ、同社予想を上回る従来予想をさらに上方修正し、前期比 16.1%増収、140.4%営業増益を予想する。

◆ 業績回復、株主への積極還元で相対株価は上昇
・同社の対 TOPIX 相対株価は 15 年 5 月をボトムにして、16/2 期業績の回復を四半期決算で確認しながら上昇してきた。3 月より社長職を兼務する内藤会長の打ち出す新たな経営方針が注目される。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。