VOYAGEG<3688> M&A を駆使したアドテクノロジー事業の垂直統合で利益率向上を目指す

2015/11/17

メディア事業を安定収益源にアドテクノロジー事業が成長を加速
M&A を駆使したアドテクノロジー事業の垂直統合で利益率向上を目指す

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆アドテクノロジー事業が成長を牽引
・VOYAGE GROUP(以下、同社)は、Webサイトの広告枠販売を支援するほか、ポイント交換サイトなどの運営で提携サイトの販売促進を担うなど、インターネット広告領域やeコマース領域を軸に事業を展開している。
・成長を牽引するアドテクノロジー事業は、広告収入の最大化を目指すSSPが強みである。SSPは広告枠を持つメディアを多数束ね、アドネットワーク事業者向けに広告枠を一括で販売するほか、DSPとの間で瞬時に行うRTBでサポートメディアの広告収入を最大化している。

159月期決算は14.8%営業増益
・15/9期決算は売上高が前期比16.5%増の17,730百万円、営業利益は同14.8%増の2,238百万円であった。先行投資的な人件費や販管費の増加を、スマートフォン向けに好調なアドテクノロジー事業の伸長で吸収した。

◆16年9月期の会社計画はレンジ表示に変更
・業界環境の変化が激しいことから、同社は会社計画の公表をレンジ表示に変更し、16/9期は売上高が前期比4.3%増~15.6%増の18,500百万円~20,500百万円、営業利益は同10.6%減~7.2%増の2,000百万円~2,400百万円を見込んでいる。

◆証券リサーチセンターは従来予想を修正
・証券リサーチセンターは、売上成長率の見直しと粗利益率の低下から従来予想を修正し、16/9期業績予想は売上高22,400百万円→19,400百万円(前期比9.4%増)、営業利益3,100百万円→2,300百万円(同2.8%増)に減額する。

  >>続きはこちら(967KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ