白鳩<3192> 国内最大級のアイテム数や業務を一元管理する自社開発のシステムが強み

2015/11/10

インナーウェアのインターネット通販を展開
国内最大級のアイテム数や業務を一元管理する自社開発のシステムが強み

業種:小売業
アナリスト:佐々木  加奈

1.会社概要
・白鳩(以下、同社)は、インナーウェアをインターネット上の様々なチャネルを通じて個人客に販売するインターネット通販事業(以下、EC)を手掛けている。
・主な販売チャネルは自社サイトの他、「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」などで、国内での販売に加えて、中国やシンガポールなど海外向け越境 EC も手掛けている。

2.財務面の分析
・顧客数の増加やリピート率の上昇により 09/8 期から 15/8 期まで連続して増収を実現しており、この 7期間で売上高は 3倍超まで拡大した。経常利益についても、営業外費用の増加のために一時的な減益となった 12/8 期を除けば、連続増益となっている。
・16/8 期について、証券リサーチセンター(以下、当センター)では売上高は前期比 10.1%増の 4,616 百万円、経常利益は同 25.5%増の 195百万円と会社予想とほぼ同水準の増収増益を予想している。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、長期にわたり蓄積した顧客基盤やノウハウ、商品の受発注から配送、入金処理までをワンストップで管理する自社のオペレーションシステムなどにある。

4.経営戦略の分析
・事業の継続的な拡大のために、新規ブランドの開拓による品揃えの強化を図る方針である。また、OEM(コラボレーション)商品の拡充も積極的に進める方向である。
・中国を中心とした海外市場への展開も積極化している。海外市場での販売拡大を今後の成長ドライバーのひとつとする方針である。

5.アナリストの評価
・国内 EC 市場の拡大は同社の事業にとって追い風であり、取扱ブランドの拡大や OEM 商品の拡充により当面の成長持続は可能であろう。当センターでは 18/8 期まで二桁増収増益が続くと予想する。

  >>続きはこちら(2.27MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。