APカンパニー<3175> 積極的な出店に加えて、海外展開の本格化や新規事業の育成で高成長を維持

2015/07/24

生販直結型の6 次産業モデルにより居酒屋「塚田農場」等を直営展開
積極的な出店に加えて、海外展開の本格化や新規事業の育成で高成長を維持

業種:小売業
アナリスト:柴田 郁夫

◆生販直結型の居酒屋「塚田農場」等を直営展開
・エー・ピーカンパニー(以下、同社)は、地鶏をメインとした「塚田農場」などの居酒屋を首都圏中心に展開している。
・自社農場での地鶏生産を含め、生産者との直接提携関係による「生販直結モデル」を強みとして高い成長性を実現してきた。

◆15年3月期決算は大幅な増収増益ながら計画を下回る
・15/3期決算は、売上高19,235百万円(前期比21.8%増)、営業利益1,268百万円(同23.7%増)と大幅な増収増益となった。
・但し、新規出店が大きく未達となったことや既存店売上高が想定以下となったことから、同社及び証券リサーチセンター(以下、当センター)の予想を下回った。

◆16年3月期も増収増益を見込む
・16/3期について同社は、売上高22,576百円(前期比17.4%増)、営業利益1,581百万円(同24.6%増)を予想している。海外展開の本格化を含めて出店ペースの回復を図るものの、前期出店が計画を下回ったことで業績の伸びは前期よりも緩やかになる見通しである。
・当センターでは、15/3期実績等を踏まえて、前回の業績予想を減額修正した。売上高22,000百万円(前期比14.4%増)、営業利益1,500百万円(同18.3%増)と見込んでいる。会社予想を下回る業績予想となったのは、新規出店数を会社予想よりも少なく見積もったことによる。

◆中期業績予想
・同社の中期的な成長戦略は、生産流通事業の拡充と主力業態を中心とした店舗数拡大のほか、海外展開と新規事業(宅配弁当等)の育成である。国内の出店ペースは毎期40店前後を想定している。
・当センターでは、16/3期の業績予想を減額修正したことを踏まえて、中期業績予想も減額修正した。但し、海外での出店数の前提を引き上げたことから、18/3期までの成長率は売上高が年率20.9%、営業利益が同25.4%と依然として高い水準を見込んでいる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。