S&J(5599)ストック売上の増加や売上総利益率の上昇等により、高い利益成長を予想

2025/02/10

SOC サービスやコンサルティングサービス等のサイバーセキュリティ事業を展開
ストック売上の増加や売上総利益率の上昇等により、高い利益成長を予想

業種:情報・通信業
アナリスト:大間知淳

1.会社概要
・S&J(以下、同社)は、ネットワーク監視を通じてサイバー攻撃の検出と分析、対応を行うSOCサービスと、各種コンサルティングサービス等を提供するサイバーセキュリティ事業を展開している。
・24/3期のサービス別売上高構成比は、SOCサービスが73.6%、コンサルティングサービスが26.4%であった。年間契約を基本とするストック売上比率は24/3期において83.0%であった。

2.財務面の分析
・19/3期から24/3期に掛けて、ストック売上の増加等により、売上高は年平均16.4%増加した。経常損益については、新規開発サービスの不具合への対応により、18/3期から20/3期までは損失を計上したものの、問題が解決した21/3期には黒字転換した。売上高の成長に伴い、22/3期及び23/3期は大幅増益となったが、上場関連費用の計上により24/3期は微減益であった。
・財務の安全性、収益性、成長性の面で類似企業に比べ魅力的である。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、サービスの開発運用力と豊富な経験等にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、27/3期に売上高3,168百万円、営業利益751百万円の達成を目指す中期経営計画を公表している。成長戦略として、クラウド関連への注力、コミュニケーション型SOCサービス「MXDR」の拡販、グローバル対応(多言語対応)の推進等を掲げている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、25/3期の業績について、大幅増益となった25/3期中間期実績や同社の施策等を踏まえ、前期比24.5%増収、24.7%営業増益と予想した。
・当センターでは、ストック売上の増加や売上総利益率の上昇等を想定し、26/3期は前期比22.3%増収、34.2%営業増益、27/3期は同17.8%増収、23.5%営業増益と、高い利益成長が続くと予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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