デコルテ・ホールディングス(7372) 中長期目標達成に向けたアニバーサリーフォトサービスの出店加速に着目

2023/03/03

フォトウエディング業界のリーディングカンパニー
中長期目標達成に向けたアニバーサリーフォトサービスの出店加速に着目

業種: サービス業
アナリスト:藤野敬太

1.会社概要
・デコルテ・ホールディングス(以下、同社)は、国内でフォトウエディングの市場を確立した、業界のリーディングカンパニーである。

2.財務面の分析
・19/9期までは店舗の増加により増収が続き、出退店が多かった18/9期以外は増益を記録してきた。20/9期は新型コロナウイルス禍の影響で減収減益となったが、21/9期は新型コロナウイルス禍前の水準に戻った。
・同社の自己資本利益率(ROE)は高い水準にある。オペレーション全般を内製化していることで総資産回転率は他社に劣るものの、売上収益利益率の高さが資産回転率の低さを補い、ROEを高めている。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、フォトウエディングサービスを確立した創業者と、内製化されたオペレーションの2点にある。創業者の経験がオペレーションの内製化に活かされ、サービスの質の向上と店舗増により顧客が増加し、その結果、蓄積されたノウハウがオペレーションの更なる改善に活かされるという好循環を描くようになっていった。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、プロフェッショナル人材の確保及び育成、店舗数増加につながる店舗業務のセンターオペレーション化が挙げられる。
・同社は中長期的に「ライフフォトカンパニー」になることを目標としている。ウエディング領域以外のライフイベント領域の開拓の第一弾として、アニバーサリーフォトサービスでの出店を加速していく方針である。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターは、フォトウエディングサービスをいち早く開始した先見性と、内製化にこだわったオペレーションを評価している。
・中長期的にアニバーサリーフォトサービスを第二の収益の柱となるかどうか、その目標に向けて計画通りに出店ペースが加速するかどうかに注目したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。