リビングプラットフォーム(7091) 介護事業所の新設による業績拡大が続く見通しに変更なし
利便性の高い立地に介護付有料老人ホームなどを展開する介護事業が主力
介護事業所の新設による業績拡大が続く見通しに変更なし
業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・リビングプラットフォーム(以下、同社)グループは、同社と連結子会社10社で構成されている。グループで行う事業は介護付有料老人ホームなどを運営する介護事業、障がい者の就労支援などを行う障がい者支援事業、認可保育所などを運営する保育事業、給食サービスなどを行うその他事業で、23/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上構成比は介護事業が82.9%、障がい者支援事業が5.1%、保育事業が11.3%、その他事業が0.6%である。
◆ 23年3月期上期決算の概要
・23/3期上期の売上高は前年同期比26.2%増の6,715百万円、営業利益は同27.4%減の179百万円、経常利益は同87.7%減の59百万円であった。新規開設による事業所数の増加で介護事業、障がい者支援事業、保育事業とも増収となった一方、水道光熱費や食材費など施設運営経費の増加により営業減益となり、営業外収益に含まれる助成金収入の減少により経常減益幅が拡がった。
◆ 23年3月期の業績予想
・23/3期の会社計画は、売上高が13,951百万円(前期比20.0%増)、営業利益が595百万円(同21.2%増)、経常利益が262百万円(同54.9%減)と、8月12日に公表した計画を変更していない。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績及び同社の取り組みなどを踏まえ、前回予想の売上高13,600百万円、営業利益652百万円から売上高13,700百万円、営業利益548百万円、経常利益306百万円に修正した。
◆ 今後の事業戦略
・同社は、介護事業所の開設による持続的な事業規模拡大を目指しており、自社での事業所開設とともに事業承継による事業所の拡大を進める考えを示している。
・当センターでは、当面は新規事業所の開設による増収が続き、稼働率の上昇とともに適正な職員配置を徹底することが利益率の向上につながると考えている。