BuySell Technologies<7685> 単体業績の回復と買収子会社の貢献等により、21年12月期以降は業績拡大へ

2020/11/06

着物・切手・ブランド品・貴金属等の中古品の出張買取サービス「バイセル」を展開
単体業績の回復と買収子会社の貢献等により、21年12月期以降は業績拡大へ

業種: 卸売業
アナリスト: 大間知 淳

1.会社概要
・BuySell Technologies(以下、同社)は、着物・切手・ブランド品・貴金属等の中古品を対象として、主に一般消費者の自宅に訪問して買取るサービスである「バイセル」を全国展開している。
・独自指標である「出張訪問件数」と「出張訪問当たり変動利益(売上総利益から広告宣伝費を控除したもの)」の拡大による成長を目指している。

2.財務面の分析
・16/12期~19/12期の期間では、出張訪問件数及び買取量の拡大と、出張訪問当たり変動利益の増加により、売上高は年平均19.3%、経常利益は同77.6%増加した。
・規模では類似企業にやや劣るが、収益性、成長性、財務の安全性の観点では魅力的な水準にある。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、独自の出張訪問買取モデルにある。

4.経営戦略の分析
・消費者向け販売の拡大や、データ及びテクノロジーの活用、新規事業の創出等により、更なる成長を目指している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、第2四半期累計期間の決算が新型コロナウイルス感染拡大の影響により大幅減益となったことや、人件費や先行投資負担が増加すること等から、20/12期は前期比増収ながら営業減益と予想した。
・当センターでは、新型コロナウイルス問題の影響軽減を前提に置き、査定員の増強等による単体業績の回復と、20年10月30日に子会社化する同業のダイヤコーポレーションの貢献等から、21/12期は前期比51%増収、51%営業増益、22/12期は同9%増収、22%営業増益を見込んでいる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。