トレジャー・ファクトリー (3093 東証一部)

2014/12/30

総合型と服飾雑貨のリユース専門ショップを首都圏と近畿圏で展開
物流センターの拡張移転効果と消費税増税後の節約志向が需要を喚起

業種:小売業
アナリスト:松尾 十作

◆ 総合型と服飾雑貨のリユース専門ショップを展開
・トレジャー・ファクトリー(以下、同社)は、リユース専門ショップを展開して いる。競合企業の多い本やゲームは取り扱っていない。
・同社は、14 年12 月5 日に東証一部に市場変更となった。

◆ 15 年2 月期上期は二桁増収、営業大幅増益
・15/2 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比16.2%増収、 55.3%営業増益であった。
・期初予想に対する達成率は、売上高101.7%、営業利益121.5%であっ た。利益の達成率が高かったのは、前年同期比横ばいと想定していた既 存店売上高が7.9%増と好調だったこと等のためである。

◆ 15 年2 月期業績予想
・15/2 期について、同社は期初予想を据え置き10.8%増収、4.3%営業増 益を見込んでいる。既存店売上高は前期比横ばいを想定している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、15/2 期上期及び第3 四半 期の売上高の推移に基づき、従来予想の12.8%増収、11.3%営業増益 を修正し、16.1%増収、34.0%営業増益と予想する。
・当センターでは、15/2 期業績予想の増額修正に伴い、中期業績予想も 見直した。17/2 期は売上高12,000 百万円(年平均成長率9.5%)、営業 利益1,150 百万円(同17.5%)を予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、配当性向に関する方針を明示していないが、利益成長に伴い 増配による株主還元にも積極的に取り組むと思われる。当センターでは、 15/2 期の1 株当たり配当金について、利益予想を上方修正したことに伴 い年13 円を予想、16/2 期以降も増配が続くと見込んでいる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。