ディジタルメディアプロフェッショナル (3652 東証マザーズ)

2014/12/05

グラフィックス技術に特化した研究開発型のファブレス企業
世界最小サイズのGPU を開発、アミューズメント向け低消費電力のGPU も開発中

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾 十作

◆ グラフィックスプロセッサに特化
・ディジタルメディアプロフェッショナル(以下、同社)は、独自開発したグラ フィックス技術を供与し、ロイヤリティを受け取る研究開発型ファブレスベ ンダーである。主要顧客は任天堂やオリンパス等である。

◆ 15 年3 月期上期の経常損失は期初予想から縮小
・15/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高262 百万円(前年 同期比40.8%増)、営業損失200 百万円(前年同期は191 百万円の損 失)、経常損失133 百万円(同100 百万円の損失)であった。
・同社の期初予想に対し、売上高は想定線であったが開発費の一部が下 期に先送りされたため営業利益の赤字幅が縮小した。一方で開発費の 先送りに合わせ助成金収入が減少したため、経常損失の縮小幅は営業 損失より小幅となった。

◆ 15 年3 月期も経常赤字予想だが赤字幅縮小へ
・15/3 期業績について同社は、売上高580 百万円(前期比63.2%増)、経 常損失220 百万円(前期は365 百万円の損失)とする期初予想を据え置 いた。
・証券リサーチセンターは、15/3 期業績について売上高550 百万円(前期 比54.9%増)、経常損失230 百万円(前期は365 百万円の損失)とする 従来予想を据え置いた。

◆ 投資に際しての留意点
・7 月31 日に同社は新製品開発を発表した。このリリースを受け、株価は7 月30 日終値の646 円から出来高を伴なって上昇し8 月26 日には9,180 円の高値を付け、その後11 月4 日に2,160 円まで調整した。今後も新製 品に対する思惑を背景とした株価の変動が起こり得る点に留意しておく 必要があろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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