トライステージ (2178 東証マザーズ)

2014/10/17

顧客企業のテレビ通販をワンストップで支援
上期は利益率の改善を具現化するも、売上高の成長が今後の課題

業種:サービス業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ 顧客企業のダイレクトマーケティングをサポート
・トライステージ(以下、同社)は、テレビ通販などのダイレクトマーケティン グを放送枠販売から受注業務までワンストップで支援している。
・テレビ通販業界における同社のポジションは、地上波や衛星放送の番組 放送枠シェアで業界トップクラスを誇るうえ、テレビ通販をサポートするダ イレクトマーケティング支援会社として唯一の上場会社でもある。

◆ 15 年2 月期上期は31.6%営業減益
・15/2 期第2 四半期累計決算(以下、上期)は、売上高が前年同期比 15.4%減の162.7 億円、営業利益は同31.6%減の4.0 億円と大幅な減収 営業減益であった。上期は売上高の成長を追わず、メディア枠仕入方法 変更で利益率改善に努めたが、大幅な減収を補いきれず減益となった。

◆ 15 年2 月期は期初の会社計画を据え置き
・同社は期初の会社計画を据え置き、15/2 期は売上高が前期比0.2%増 の361.0 億円、営業利益は同5.5%増の8.1 億円を見込んでいる。下期 は新規顧客開拓はもちろんのこと、既存顧客企業に対するマーケティン グ予算配分最適化サービスを通して出稿量の拡大を目指している。

◆ 証券リサーチセンターも従来の15 年2 月期予想を継続
・証券リサーチセンターは従来の業績予想を継続し、15/2 期は売上高が 前期比0.5%増の362.0 億円、営業利益は同4.5%増の8.1 億円を見込 む。上期は売上高成長を追わずに不採算取引解消とメディア枠仕入の 適正化で利益率の回復に努めた。下期は回復に転じた利益率を維持し ながらの増収増益が求められよう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。