バリューコマース (2491 東証一部)

2014/09/19

国内アフィリエイト広告のパイオニアでヤフーとの連携が強み
業容拡大に向け新たなサービスを投入

業種:サービス業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ ヤフーとの連携で大手クライアントを確保
・バリューコマース(以下、同社)はヤフーの連結子会社で、国内における アフィリエイト広告のパイオニア的存在である。ヤフーとの連携を強めるこ とで、大手クライアントと太いパイプを確保している。

◆ 14 年12 月期の上期は29.7%営業増益
・14/12 期第2 四半期累計(上期)決算は、売上高が前年同期比11.2%増 の62.6 億円、営業利益は同29.7%増の8.2 億円であった。
・売上面では金融関連大口クライアントの出稿抑制で金融分野が伸び悩 むものの、ショッピングや旅行分野が牽引し、増収効果に加え販管費の 抑制で2 桁増益を達成した。

◆ 14 年12 月期は期初の会社計画を据え置き
・14/12 期について同社は期初計画を据え置き、売上高は前期比14.9% 増の138.0 億円、営業利益は同23.1%増の16.5 億円を見込んでいる。
・下期は本社移転費用など一時的なコスト約1.0 億円が見込まれるものの、 美容や転職分野の広告獲得に注力するほか、ソフトバンクモバイルとの 連携による「得するモール」や、韓国kt mhows 社との提携で「ソーシャル ギフトサービス」をスタートさせる方針である。

◆ 証券リサーチセンターは14 年12 月期の業績予想を減額修正
・証券リサーチセンターは、金融関連大口クライアントの出稿抑制や、本 社移転費用の発生により前回レポートの業績予想を見直し、14/12 期予 想は売上高141.4 億円→135.4 億円(前期比12.7%増)、営業利益17.2 億円→16.1 億円(同20.1%増)に修正した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。