アクセルマーク (3624 東証マザーズ)

2014/08/29

モバイルゲームプロバイダで携帯電話向けコミック配信や広告事業を併営
財務体質は良好、15年9月期はゲーム新作複数提供し業績回復狙う

業種:情報・通信業
アナリスト:高坂 茂樹

◆  事業内容
・アクセルマーク(以下、同社)は、スマートフォン等の携帯端末で楽しむモバイルゲームの開発及び運営を中核事業として、モバイルインターネット広告事業、コミックや占い等のコンテンツ配信事業を併営している。
・スマートフォンの普及と共にフィーチャーフォン時代に築いたビジネスモデルが崩れ苦境にあるが、協業によるリソースの効率運用や新サービスの開発等の事業構造改革を推進している。

◆ 業績動向
・14/9期第3四半期決算は前四半期比2.0%増収ながらも、営業利益は赤字に転落した(前四半期は40百万円の黒字)。売上高が伸び悩む中で、新作ゲームやその他事業の新サービスに先行投資を行ったためである。
・14/9期第4四半期の業績について同社は、新作ゲームのリリースが無く、次回作への投資が先行すること、新作のために既存ゲーム2作品の運営を停止すること等を主因として、営業赤字継続を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、同社の14/9期業績予想を妥当と判断する。15/9期業績については、やや楽観的なシナリオながら前期比30.6%増収で、営業利益は同12.5倍と予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社の株価は、ゲーム作品の大ヒットで業績を急変させた先行企業の再来を探る投資家の候補銘柄として14年7月以降に急騰した。当センターの15/9期予想EPSに基づくPERは27.3倍で、割高とは言えまい。
・モバイルゲーム作品は事前登録の状況やリリース後の利用者数の推移等が節目ごとに公表されることがあり、またアプリダウンロードサービスの人気ランキング等で窺い知ることができるので、注意しておきたい。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。