ベクトル (6058 東証マザーズ)

2014/08/22

消費財のマーケティングに係る戦略的な PR を得意とする PR 支援会社
15 年 2 月期も高い成長率での最高益連続更新を予想する

業種:サービス業
アナリスト:高坂 茂樹

◆  事業内容
・ベクトル(以下、同社)の主な事業は、企業及びその商品、サービス等の PR 活動の支援である。海外展開や IR 活動の支援、PR 活動支援による ベンチャー企業のインキュベーション等に事業の幅を広げている。
・同社の事業運営上の特徴は、積極的な顧客開拓営業、最先端の IT 技 術の導入、業務プロセスのパッケージ化等と考えられる。

◆  14 年 2 月期決算
・14/2期決算は、前期比26.5%増収、26.0%営業増益で、10/2期の連結決 算の開始以来増収増益が続いている。同社の期初計画に対する達成率 は、売上高 103.4%、営業利益 100.9%であった。
・事業の実勢を示す売上総利益は前期比 22.5%増であった。PR プロジェ クト数は 862 件(同 23.3%増)、従業員 1 人当たり売上総利益は 13.3 百 万円(前期比 6.0%増)となった。

◆  15 年 2 月期予想
・15/2 期業績について同社は、前期比 21.2%増収、37.5%営業増益を予 想している。前提条件は明示されていないが、積極営業の継続、ePR の 伸長、PR TIMES の収益性向上等を想定していると推察される。
・証券リサーチセンターでは、消費税率引き上げの影響を打ち消すような 企業等の積極的なマーケティング活動が見込まれると想定し、同社の予 想は概ね妥当と判断している。

◆  投資に際しての留意点
・PER、PBR 等のバリュエーション指標は類似会社に比べ高位にあるが、 高い利益成長が続いており、同社が新株予約権発行時にコミットした利 益成長が達成可能と考えるならば、割高とは言えまい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。