ERI ホールディングス (6083 東証一部)

2014/08/15

民間の建築物検査機関として唯一の上場会社
非住宅投資と既存建築物への取り組み強化で持続的成長を目論む

業種:サービス業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ 会社概要
・ERI ホールディングス(以下、同社)は、民間の建築物検査機関として唯 一の上場企業であった日本ERI を傘下に持つ持株会社である。同社の コアビジネスは建築基準法で義務付けられた建築物の確認検査と、住 宅品質確保促進法に基づく任意の住宅性能評価である。
・景気回復を背景にした非住宅投資の取り込みに注力するほか、中古住 宅流通など既存建築物への取り組みを強化する方針である。

◆ 14 年5 月期決算は先行投資負担増で実質51.9%営業減益◆ 業績推移
・14/5 期決算は連結決算に移行し、売上高125.0 億円、営業利益6.3 億 円、訴訟関連損失7.2 億円の特別損失計上で純損失は0.4 億円であっ た。消費税増税前の駆け込み需要や東京建築検査機構の買収で増収 となったものの、将来を見据えた先行投資的な人員増が利益を圧迫し た。

◆ 15 年5 月期の会社計画は42.0%営業増益の見通し
・15/5 期について同社は、売上高が前期比5.0%増の131.3 億円、営業利 益は同42.0%増の9.0 億円を見込んでいる。非住宅投資や既存建築物 への取り組みを強化するほか、BELS 並びにエネルギーパスなど省エネ ルギー関連の新制度の普及促進に努める方針である。

◆ 証券リサーチセンターは15 年5 月期の利益予想を減額修正
・証券リサーチセンターは、14/5 期末の従業員数が想定を上回ったことか ら前回レポートの業績予想を見直し、15/5 期予想は売上高125.0 億円→ 128.0 億円(前期比2.3%増)、営業利益9.0 億円→7.0 億円(同10.2%増) に修正する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。