マニー(7730 東証一部)

2014/07/18

手術用縫合針などニッチ分野に特化した医療機器メーカー
海外子会社への生産移管で強まったコスト競争力で数量拡大とシェアアップを目指す

業種:精密機器
アナリスト:馬目俊一郎

◆ 医療機器のニッチ分野に特化した世界的な医療機器メーカー
・マニー(以下、同社)は、手術用縫合針や眼科ナイフなど、高度な微細 加工技術を強みにニッチ分野に特化した医療機器メーカーである。
・海外子会社への生産移管によるコスト競争力強化を背景に、既存製品 の数量拡大と新製品の開発力強化で成長を目指す方針である。

◆ 第3 四半期累計決算は39.9%営業増益
・14/8 期第3 四半期累計決算は売上高が前年同期比27.0%増の84.2 億 円、営業利益は同39.9%増の29.6 億円であった。通期会社計画に対す る進捗率は売上高が77.8%、営業利益は80.4%の水準に達する。円安 効果に加え主力製品が国内外で好調だったほか、OEM 供給先の需要 回復も寄与した。

◆ 14 年8 月期の会社計画は第2 四半期決算公表時の修正値を継続
・同社は14/8 期通期会社計画に対する第3 四半期累計業績の高い進捗 率にもかかわらず保守的に通期計画を据え置き、14/8 期は売上高が前 期比15.9%増の108.3 億円、営業利益は同22.5%増の36.9 億円を見込 んでいる。

◆ 証券リサーチセンターは中期的な業績予想を増額修正
・証券リサーチセンターは、アイレス針関連製品のOEM 供給の回復やデ ンタル関連製品の伸長を背景に業績予想を見直し、14/8 期予想は売上 高96.0 億円→112.0 億円、営業利益33.0 億円→39.5 億円に増額した。
・15/8 期以降は円安効果が薄れると予想されるものの、海外を中心に主力 製品の数量拡大が予想され、海外子会社への生産移管と能力増強で営 業費用や研究開発費の増加を吸収可能と予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。