ヒューテックノオリン(9056 東証二部)

2014/06/20

冷凍食品の保管、共同配送を主力とする独立系物流業者
物流センターの新設一服する15 年3 月期は成長鈍化も連続増益を予想

業種:陸運業
アナリスト:高坂茂樹

◆ 事業内容
・ヒューテックノオリン(以下、同社)は、冷凍食品メーカーや問屋の貨物を 冷蔵倉庫で保管し、保冷トラックで共同配送するコールドチェーンを全国 展開している。
・保管型物流センターのみならず、小売業向けの通過型物流センターの 運営、金融機関向け警備輸送等の業務も併営している。また連結子会 社であるヘルティーでは、病院向けリネンサービス等を営んでいる。

◆ 14 年3 月期決算
・14/3 期決算は、前期比5.5%増収、24.0%営業増益であった。同社の第2 四半期決算時に修正された通期の計画に対する達成率は、売上高 100.0%、営業利益91.7%であった。
・営業利益の増益要因は、新設ないし移転増床5 店所の立ち上げ時に発 生する一時費用増が一巡したため、計画未達となった要因は、外注費や 人件費等の営業原価が想定より上振れたためである。

◆ 15 年3 月期予想
・15/3 期業績について同社は、前期比1.8%増収、5.8%営業減益を予想し ている。新設店所の稼働一巡で増収率が鈍化する一方、人手不足の顕 在化等による人件費などのコスト増加が利益を圧迫するとしている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、新規顧客の獲得やサー ビスの提案により同社の予想を上回る営業収益の上積みが可能と判断し た。増収効果や店所運営合理化で、営業減益は回避可能とみている。

◆ 投資に際しての留意点
・ディフェンシブな陸運セクターに属する同社の株価変動は比較的小さい。 M&A、海外進出等の積極策が示されれば評価が変わる可能性がある。
・同業他社とのバリュエーション比較では遜色なく、当センターの予想利 益が達成されれば割安感をもって再評価される可能性がある。

>>続きはこちら(817KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。