ベネフィット・ワン(2412 東証二部)

2014/06/13

14 年3 月期決算は福利厚生の復調やヘルスケアの伸長等により増収増益
新規事業強化やグローバル展開により高成長の維持と収益の多角化を目指す

業種:サービス業
アナリスト:柴田郁夫

◆ 福利厚生代行サービスで業界トップの会員数
・ベネフィット・ワン(以下、同社)は、パソナグループの連結子会社として、 同グループのアウトソーシング事業の中核を担っている。主力の福利 厚生事業の会員数は業界トップである。
・福利厚生事業を柱にインセンティブ事業やパーソナル事業、ヘルスケ ア事業にも注力することで収益の多角化を図っている。

◆ 14 年3 月期決算は増収増益
・14/3 期決算は、売上高20,356 百万円(前期比15.6%増)、営業利益 3,169 百万円(同16.0%増)、経常利益3,145 百万円(同15.9%増)、当 期純利益1,892 百万円(同16.5%増)と増収増益であった。
・会員数の伸びに復調の兆しを見せる福利厚生事業が想定以上に伸長 した他、保健教育センターの買収効果等によりヘルスケア事業が増収 に寄与した。

◆ 15 年3 月期も増収増益を見込む
・15/3 期について、同社は売上高23,500 百万円(前期比15.4%増)、営 業利益3,620 百万円(同14.2%増)と増収増益を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、売上高23,100 百万円 (前期比13.5%増)、営業利益3,500 百万円(同10.4%増)と、同社より も保守的な水準を予想している。インセンティブ事業の伸び率を同社よ りも慎重に見たこととCRM 事業について同社は増収と予想しているが、 当センターでは会員数の減少を考慮し、若干の減収と予想したことが 主因である。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、15/3 期の業績予想を踏まえ、前回レポート(13 年12 月発行)の中期業績予想を減額修正した。17/3 期までの平均成長率は 売上高が年率13.2%、営業利益が同16.4%を予想する。
・潜在需要の大きなインセンティブ事業とパーソナル事業、福利厚生事 業との販売における相乗効果が期待されるヘルスケア事業が同社の成 長を牽引すると予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。