メディア工房(3815 東証マザーズ)

2014/05/16

携帯電話やパソコン向け占いコンテンツ販売が主力
14 年8 月期上期はスマートフォン向け売上高がフィーチャーフォン向けを上回る

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

◆ 主力事業は占いコンテンツの制作及び配信
・メディア工房(以下、同社)の主力事業はコンテンツ事業である。同社は 占いなどの情報コンテンツを制作し、携帯電話及びPC 向けに配信して いる。

◆ 14 年8 月期上期決算は営業二桁減益
・14/8 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比0.2%減収、 同12.2%営業減益であった。単体こそ微増益ながら過去最高営業利益 を更新するも、連結子会社が手がける新規事業の立ち上げ費用が増加 し利益を圧迫した。
・主力事業のコンテンツ事業上期売上高は前年同期比ほぼ横ばいであっ た。コンテンツ事業において、フィーチャーフォン向けの減収額とスマー トフォン向け増収額が拮抗し、携帯端末向けでは1,006 百万円(同0.4% 増)とほぼ横ばいであった。

◆ 14 年8 月期業績予想を増額修正
・同社は新規事業に不確定要素が多数内在しているとして14/8 期業績予 想を開示していない。
・証券リサーチセンターは、14/8 期業績予想について、売上高を前回の 2,210 百万円から2,530 百万円(前期比3.5%増)に、営業利益は同様に 500 百万円から670 百万円(同2.8%減)へと増額修正した。スマートフォ ン向け等コンテンツ事業売上高の増額修正及び利益貢献によるもので ある。

◆ 投資に際しての留意点
・同社の株価は、LINE 関連銘柄として大きく変動する傾向がある。13/8 期 決算公表後の10 月には高値2,345 円まで高騰したものの、14/8 期上期 決算公表後の14 年5 月には安値876 円まで調整している。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。