エーアイテイー(9381 東証一部)

2014/04/25

中国からのコンテナ輸入に強みを持つ国際貨物輸送業者
既存大手顧客の低迷を新規開拓で補い増収増益基調続く

業種:倉庫・運輸関連業
アナリスト:松尾十作

◆ 中国からのコンテナ輸入に強みを持つ国際貨物輸送業者
・エーアイテイー(以下、同社)は、国際貨物輸送事業とサードパーティ・ロ ジスティクス事業を営んでいる。
・荷主と実際の運送を行う運送事業者との間に立って、貨物の運送取扱 及びそれに付帯する業務を行う者をフォワーダーと称するが、同社は独 立系フォワーダーである。

◆ 14 年2 月期は円安効果大
・14/2 期決算は、営業収益19,126 百万円(前期比14.3%増)、営業利益 1,387 百万円(同8.6%増)であった。14/2 期の営業収益の換算レートは 100.56 円/ドルで前期比14.64 円の円安であった。このため、営業収益は 前期比2,395 百万円増加したが、円安による増分は1,954 百万円に達し た。また、売上総利益は前期比597 百万円増加したが、円安による増分 は436 百万円であった

◆ 15 年2 月期は営業担当増員予想で営業増益率に見劣り
・15/2 期について同社は、為替の前提を104 円/ドルとし、営業収益 21,836 百万円(前期比14.2%増)、営業利益1,455 百万円(同4.9%増) を見込んでいる。営業増益率が増収率に見劣りするのは、営業担当を中 心とする従業員数増によるもので、販売費及び一般管理費が前期比 18.0%増となる見通しのためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、従来予想を修正し、同 社予想と同じ水準を見込んでいる。

 ◆ 投資に際しての留意点
・15/2 期の1 株当たりの配当金について同社は年20 円と前期比2 円増 配を計画している。配当性向については明確な数値目標がないものの、 当センターでは中期業績予想を踏まえて16/2 期以降も増配基調が続く と予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。