モバイルクリエイト(3669 東証一部)

2014/02/24

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

1.会社概要
・モバイルクリエイト(以下、同社)は、移動体通信網や移動体管理システ ムを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)で無線関連技術とノウハウが強み。システムの開発からアプリ ケーションサービスの提供、運用、保守サポートまでを一貫して行なって いる。
・パケット通信網を利用した音声通話システム、トラック動態管理、バス運 行管理、タクシー配車システム、電子決済システムが主力事業であり、B 2 B のソリューション型のビジネスモデルで急成長してきた。新製品の投 入、市場の開拓、クラウド型ビジネスモデルにシフトし、安定的な高成長 を目指している。

2.財務面の分析
・13/5 期も過去最高の売上高及び利益を更新した。大型案件の受注やス トックビジネスの強化にともない、利益の拡大局面を迎えている。14/5 期 も過去最高の売上高及び利益を連続更新する計画となっている。

3.非財務面の分析
・同社のビジネスモデルは、提案型及びソリューション型であり、知的資本 は、長年のIP 無線技術を含めたノウハウやシステムの蓄積、業界トップク ラスの実績と知名度により形成されていると考えられる。

4.経営戦略
・自社の技術ノウハウを活かせる分野に特化し、ワンストップサービスとロ ーコストによる差別化戦略を基本とする。今後も、ストックビジネスの拡大、 顧客数の拡大、新商品の開発、成長分野へのシフトにより、事業を拡大 する戦略である。

5.アナリストの評価
・中長期的にはアナログ無線廃止に伴う、トラック及びタクシー向け無線シ ステムの更新需要が同社の業務用無線システムの売上増加につながろ う。電子決済システムの導入も見込まれ、年率30%程度の利益成長が見 込まれる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。