日本マニュファクチャリングサービス(2162)事業構造改革への着手

2014/01/24

株式会社ウォールデンリサーチジャパン
室谷吉行

家電メーカーなどの国内製造業大手を顧客としたEMS事業に深く関与している日本マニュファクチャリングサービスは、事業構造改革に着手したことを明らかにしている。同社の短期的な損益は、2014年3月期第1四半期に大底を打ったことが確認できているが、第2四半期における時系列的な損益向上は限定的に留まった。主力のEMS事業に構造的な問題が生じていることが大きなマイナス要因となっている。弊社推計によれば、同社のEMS事業の生産地域別売上高構成比は、国内18%、中国45%、マレーシア37%と、コストが高い国内に一定のエクスポージャーがある一方、人件費及び通貨が高騰していることに加えて、尖閣諸島問題の発生を起因とするマイナス影響が認められる中国での売上高構成比が半分近くに及んでいる。同社は、第2四半期累計期間の営業利益が会社予想に対して下振れた主因として、EMS事業に構造的な問題が生じていることを挙げているが、より具体的には、中国での損益が大きく下振れたことを明らかにしている。

 

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株式会社ウォールデンリサーチジャパン
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