T&K TOKA (4636 東証一部)

2013/12/27

インキ専業メーカーで、UV インキのリーディングカンパニー
国内外でのUV インキの市場開拓により、増益基調を持続しよう

業種:化学
アナリスト:高坂茂樹

◆事業内容
・T&K TOKA(以下、同社)は、紫外線硬化型(以下、UV)インキで国 内トップシェアを誇るインキ専業メーカーである。オフセット印刷で多用さ れる平版インキ、速乾性に優れるUV インキが同社の主力製品である。
・国内12 カ所のサービス拠点を配置し、顧客の小ロットの注文に応える一 方、印刷需要が成長局面にある中国、インドネシア等5 カ国に現地工場 を設け、拡大する新興国のインキ需要に対応している。

◆ 14 年3 月期上期実績
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、15.2%増収、28.7%営業増 益となった。海外売上(構成比約4 割)が円安による換算レートの違いの みで約1 割嵩増しされたこと、UV インキが国内外で、グラビアインキが海 外で伸長したことが主な増収要因である。
・14/3 期上期は海外事業所の賃金上昇などのコスト増要因はあったが、ロ ジンはじめ使用原材料価格は安定しており、増収効果によって大幅な営 業増益となった。

◆ 14 年3 月期予想
・14/3 期通期業績について、同社は3.0%減収、営業利益6.7%増、純利 益34.6%増を見込んでいる。14/3 期下期からの中国子会社の連結除外 (持分法適用関連会社への移行)に伴い、減収となる見込みである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では同社予想を若干上回る前 期比2.9%減収、10.1%営業増益、純利益は同39.1%増を予想する。一 般インキは伸び悩むが、UV インキが好調を持続すると想定した。

◆株価バリュエーション
・当センターでは同社の今期業績が、連結範囲の異動により割り引かれて いることを考慮し、予想基準PER及び優待を含む予想配当利回りを根拠 として同社の株価はやや割安と判断する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。