東京一番フーズ(3067 東証マザーズ)

2013/12/27

13 年9 月期は既存店伸長により増収増益決算
「身欠きふぐ」の外販拡大や養殖事業の出荷開始により新たな成長ステージへ

業種:小売業
アナリスト:柴田郁夫

◆国産のとらふぐ料理専門店を関東圏で展開
・東京一番フーズ(以下、同社)は、関東圏を地盤に国産のとらふぐ料理 専門店「泳ぎとらふぐ料理専門店とらふぐ亭」を直営展開している。
・自社で使用するとらふぐの他、クロマグロやヒラマサ等の海面養殖事業 も手掛けている。東京都のふぐ取り扱い規制緩和(12 年10 月)を契機 に、ふぐ加工品の卸売も開始した。

◆ 13 年9 月期決算は既存店好調により増収増益
・13/9 期決算は、売上高3,370 百万円(前期比3.9%増)、営業利益209 百万円(同28.3%増)、増収増益となった。期初会社予算との対比では、 売上高がほぼ計画通り、営業利益は19.4%上回った。
・主力のふぐ業態の販促強化や新業態の貢献により閑散期である夏場 対策が奏功し、既存店売上高が伸長したことが増収に寄与するととも に、自社養殖品使用による原価低減やコスト管理強化が営業利益を押 し上げた。

◆ 14 年9 月期は養殖事業の出荷開始等により増収増益を見込む
・14/9 期予想について、同社は養殖事業の出荷開始等により売上高 3,577 百万円(前期比6.1%増)、営業利益230 百万円(同9.6%増)と 増収増益を見込んでいる。。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、売上高3,600 百万円(前 期比6.8%増)、営業利益235 百万円(同12.4%増)を予想する。同社 予想を若干上回る水準だが、同社の養殖事業に対する見積もりがやや 保守的であると判断した。

◆中期業績見通し
・当センターでは、前回レポートの中期業績予想も修正した。ふぐ加工・ 外販事業の立ち上がりが想定よりも緩やかなペースで進んでいることな どから売上高予想を減額修正した一方で、自社養殖品使用による原価 低減を反映させて利益予想の水準は引き上げた。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。