キューブシステム(2335 東証二部)

2013/12/27

流通、金融、通信業界向けに強みを持つ独立系の中堅システムインテグレータ
金融業界向けと教育業界向けの好調が続こう

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

◆ 独立系中堅システムインテグレータ
・キューブシステム(以下、同社)は、流通、通信、金融、製造業界などの 大手企業などを中心に顧客基盤を持つ独立系の中堅システムインテ グレータである。
・野村総合研究所、富士通、イオン、みずほのグループ企業が主要取引 先である。

◆14 年3 月期上期は不採算案件が影響
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高5,379 百万円(前 年同期比20.2%増)、営業利益268 百万円(同1.6%増)であった。同社 の期初予想に対する達成率は売上高で113.2%、営業利益で89.5%で あった。
・売上高が同社の期初予想を上回ったのは、当初見込んでいなかった 案件の貢献によるもので、営業利益の未達は不採算案件が2 件発生し たためである。

◆14 年3 月期は金融業界と教育業界向けが伸長へ
・14/3 期について、同社は売上高10,000 百万円(前期比8.2%増)、営業 利益700 百万円(同16.4%増)を見込み、期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンターは、14/3 期業績予想において、売上高予想のみ 増額修正し、10,900 百万円(前年同期比18.0%増)を予想する。これは、 金融業界向けと教育業界向け売上高が同社予想を上回ると予想した ためである。利益は会社予想と同水準を予想する。

◆中期業績予想を見直し
・当センターの中期見通しは、14/3 期業績予想の修正と最終顧客別売 上高予想で組みなおし、前回(13 年5 月発行)予想を見直した。
・売上高予想は、金融業界向けと教育業界が含まれるその他が牽引役 となり、利益面では増収効果が見込まれるものの、従業員数増による人 件費増等で15/3 期以降の売上高営業利益率は横ばいを想定した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。