エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(3850 東証マザーズ)

2013/11/29

創業来、パッケージソフトウェアの開発及び販売を手掛けている
サービス事業の採算低下を見込み、14/3 期業績予想を当センターでは減額修正

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

◆主力事業はパッケージソフトウェアの開発及び販売
・エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(以下、同社)は、エヌ・ティ・ティ・ データ(所有割合46.8%)の子会社である。ブラウザ上で作動するパッ ケージソフト「intra-mart」を創業来、開発及び販売している。
・intra-mart の顧客は大規模企業が多く、2,700 社を超える。intra-mart は、 ソフトウェアのワークフロー分野に位置づけられ、同分野でのシェアはト ップである。

◆14 年3 月期第2 四半期決算は低迷
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高2,000 百万円(前 年同期比37.4%増)、営業利益0 百万円(同99.7%減)と低迷した。
・採算性の高いパッケージ事業における大型案件の受注後倒しにより、 パッケージ事業の売上高伸長が前年同期比で一桁台に留まったことと、 サービス事業の採算悪化によるものである。

◆14 年3 月期予想を減額修正
・14/3 期について同社は、売上高は前期比24.9%増、営業利益は同 45.5%増と期初予想を据え置いた。証券リサーチセンター(以下、当セ ンター)は、前回レポートの14/3 期業績予想を減額修正し、売上高 4,500 百万円(同24.9%増)、営業利益444 百万円(同19.6%増)と予 想する。
・この減額修正の背景は、サービス事業において、上期実績をふまえ円 安人民元高による上海子会社の採算の低下を見込んだためである。

◆ 中期業績予想を見直し
・当センターは、中期業績見通しを見直した。14/3 期の業績予想及び 15/3 期以降のサービス事業において、セグメント利益率を低めに見込 んだためである。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。