一六堂(3366 東証一部)
2013/11/29
14 年2 月期上期は既存店売上高の低迷等により大幅な減収減益
ネット広告の再強化等により巻き返しを狙う
業種:飲食
アナリスト:柴田郁夫
◆漁港での「買参権」活用で他社と差別化
・一六堂(以下、同社)は、高価格帯の和食居酒屋「天地旬鮮八吉」を 主力業態として都心部を中心に18 業態79 店舗を直営展開している。
・漁港での買参権を活用した独自の鮮魚流通システムと、主要駅近くの 好立地エリアにドミナント展開する店舗戦略に特徴がある。
◆14 年2 月期第2 四半期決算は大幅な減収減益
・14/2 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高4,515 百万円(前 年同期比9.6%減)、営業利益123 百万円(同68.7%減)、経常利益 209 百万円(同63.6%減)、純利益91 百万円(同67.5%減)と大幅な減 収減益決算となった。
・大型宴会の減少等による席効率の低下等で既存店売上高が想定以 上に低迷したことが主因である。
◆14 年2 月期の通期業績予想を減額修正
・同社は、上期決算の状況を踏まえ、7 月4 日に下方修正した通期予想 を更に下方修正した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も、既存店売上高が苦戦し ていることや、新規出店の先送りと想定外の退店により店舗数が前提を 下回っていることから、前回レポートの通期予想を減額修正した。
◆ 中期業績予想も減額修正
・当センターでは、14/2 月期業績予想の減額修正や厳しい業界環境等 を踏まえ、前回レポート(13 年5 月発行)の中期業績予想も減額修正し た。既存店売上高の想定を切り下げるとともに、退店リスクを織り込み、 期末店舗数の前提を控え目な水準に見直した。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。