エスクリ(2196 東証一部)

2013/11/29

駅近施設で需要を取り込み、急成長してきたブライダルサービス会社
14 年3 月期上期は順調な推移、北陸新幹線の金沢駅開業にあわせ新施設稼働へ

業種:サービス業
アナリスト:松尾十作

◆都市型ブライダルオペレーター
・エスクリ(以下、同社)は直営の挙式及び披露宴施設を運営している。
・顧客に強くアピールする施設と営業力(マーケティング及び接客サービ ス)を背景に、13/3 期に至る過去5 期間の成長率は、売上高で年率 34.7%、営業利益で同135.3%と高い伸びとなった。
・内外装工事を主たる事業とする、株式会社渋谷(しぶたに。以下、渋谷) を買収した(みなし取得日13 年6 月末日)。第1 四半期では渋谷の貸 借対照表を反映し、損益計算書は第2 四半期以降に反映されている。

◆14 年3 月期第2 四半期決算は同社予想を上回る
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)連結決算は、売上高8,217 百万 円、営業利益373 百万円となった。13 年7 月より、連結損益計算書の 作成を開始したため前年同期の比較はなく、同社予想に対する達成 率は売上高で109.4%、営業利益で1,865.0%であった。
・売上高の達成率が良かったのは、経営の屋台骨であるブライダル事業 での施行件数、及び建築・内装事業が、それぞれ同社予想を上回った ためである。営業利益以下の各段階利益は増収効果によるものであ る。

◆新規事業の新たな進捗及び実績なし
・14/3 期について、同社は今後の受注単価や平均組単価の推移など不 確実な要素が多いとして、売上高18,490 百万円、営業利益1,853 百万 円と、期初予想を据え置いた。証券リサーチセンターも、前回レポート (13 年8 月)での業績予想を据え置いた。
・14/3 期の期初に公表した中期5 カ年計画では、18/3 期に売上高400 億円、営業利益率11%以上を標榜している。現在の都市型出店のブラ イダル事業の売上高で約300 億円(12/3 期129 億円)と見込み、13/3 期迄に手がけていない事業で残りの100 億円の売上高を上げることを 目標としているが、内装事業を営む渋谷を除くと実績はなかった。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。