カービュー(2155 東証マザーズ)

2013/11/29

自動車情報サイトを集客力ツールに広告及び手数料ビジネスを展開
親会社ヤフーとの協業強化でビジネスモデルを再構築

業種:サービス業
アナリスト:馬目俊一郎

◆親会社ヤフーとの業務提携で事業モデルの再構築に着手
・カービュー(以下、同社)は、自社運営の自動車情報サイトを集客ツール に広告及び手数料ビジネスを展開している。成長ドライバーの海外事業 は輸出代金回収代行サービスPayTrade の寄与で順調に拡大している。
・一方、安定収益源だった国内事業は、大手クライアントの経営戦略変更 で事業モデルの見直し、ヤフーとの業務提携で立て直しを図るほか、広 告事業とSNS 事業における収入源の多様化を進める方針である。

◆14/3 期第2 四半期累計決算は営業利益2.5 倍
・14/3 期第2 四半期累計決算は売上高が前年同期比20.7%減の18.1 億 円、営業利益は2.5 倍の2.2 億円であった。国内事業における一部のク ライアントの取引額減少で大幅な減収となるも、利益面では国内事業の メディア費用を縮小したことと広告事業を中心としたヤフーとの連携が寄 与した。

◆同社は期初の14/3 期予想を据え置き
・同社は期初の通期予想を据え置き、14/3 期は売上高が前期比17.6%減 の36.6 億円、営業利益は同81.8%増の3.6 億円を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も前回レポートの業績予想を 継続し、14/3 期は売上高が前期比11.6%減の39.3 億円、営業利益は同 81.8%増の3.6 億円を見込む。

◆現状の今期予想基準PER は割安感に乏しい水準
・直近における同社の今期予想基準PER は、当センター予想で50.2 倍に 達し、国内事業で競合関係にあるウェブクルーの同11.4 倍や新興市場 (ジャスダック)の同17.2 倍と比べて割安感に乏しい水準と考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。