ブレインパッド(3655 東証一部)
2013/11/01
ビッグデータ解析で顧客企業のマーケティングを支援
成長に向けた投資と事業領域拡大実践
業種:情報・通信業
アナリスト:馬目俊一郎
◆ビッグデータ解析で顧客のマーケティング戦略をサポート
・ブレインパッド(以下、同社)は、顧客企業から預かった販売データ等を 分析し、分析から導いた施策で顧客のマーケティングを支援するサービ スを提供している。
・同社のコア技術は、大量のデータを解析する「データマイニング」とマー ケティング計画を作成する「最適化」の2 つと考えられる。
◆13/6 期は投資先行で実質44.6%営業減益
・13/6 期は連結決算移行で前期比較ができないものの、事業セグメントに 大きな変更が無いことから、売上高は実質的に前期比7.0%増の20.8 億 円、営業利益は投資先行で同44.6%減の1.8 億円となった。
◆同社は14/6 期予想を未開示
・単年度で見た市場の成長スピードを予測できないことから、同社は14/6 期予想を公表していない。
・証券リサーチセンターは、AS 事業の単価下落や分析官の拡充、営業人 員増などのコスト増を見込んだことから、業績予想を修正し、14/6 期予想 は売上高31.0 億円→25.7 億円(前期比23.4%増)、営業利益5.8 億円 →2.1 億円(同12.9%増)に下方修正した。
◆成長期待先行で短期的なバリュエーションは割高な水準
・上場している競合企業が存在しないため、バリュエーション比較は困難 だが、株価は14/6 期予想基準PER で78.9 倍の水準にある。東証一部 全銘柄の今期予想基準PER は16.5 倍に過ぎず、短期的なバリュエーシ ョンは成長期待先行で割高な水準にあると考えられる。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。