クロス・マーケティンググループ(3675 東証マザーズ)

2013/10/04

独立系のネットリサーチ大手
海外M&A と新規事業立ち上げで事業ポートフォリオを強化

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目俊一郎

◆リサーチ事業を主力に持株会社制へ移行
・クロス・マーケティンググループ(以下、同社)は、インターネットによる市 場調査を主力事業に、スマートフォン向けWeb サイトの構築なども行なっ ている。
・13/12 期は持株会社制への移行と海外M&A、及び新規事業立ち上げ で事業ポートフォリオを強化している。

◆ 13 年12 月期第2 四半期累計決算は実質71.1%営業増益
・13/12 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 9.7%増の28.2 億円、営業利益は同71.1%増の3.8 億円だった。同社予 想に対しては、IT ソリューション事業が苦戦し、売上高が1.5 億円未達と なるも、リサーチ事業において販売単価アップや不採算取引を圧縮した ことにより、営業利益は0.7 億円上回った。

◆期初の13 年12 月期予想を据え置き
・同社は13/12 期上期の営業利益実績が計画を上回ったものの、下期は 新規事業投資や人員採用強化などのコスト増を見込み、13/12 期の通期 予想は期初予想の売上高63.2 億円(前期比16.0%増)、営業利益7.0 億円(同26.6%増)を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、リサーチ事業の販売単価 アップが想定内で推移したことから、前回レポートの業績予想を継続し、 13/12 期は売上高が前期比18.1%増の64.3 億円、営業利益は同33.4% 増の7.4 億円を見込む。

◆バリュエーションは同業他社比較で妥当な水準
・同社の株価は当センターの今期予想基準EPR で13.2 倍の水準である。 これは同業他社比較で妥当な水準と推察され、同時に利益成長が株価 に反映されやすいとも思われる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。