メディア工房(3815 東証マザーズ)

2013/08/02

携帯電話やパソコン向け占いコンテンツ販売が主力
赤字事業の携帯販売から撤退し、コンテンツがLIN E やスマホ向け好調

業種:小売業
アナリスト:松尾十作

◆ 主力事業は占いコンテンツの制作・配信
・メディア工房(以下、同社)の主力事業はコンテンツ事業であり、占い、 美容などの情報コンテンツを制作し、携帯電話及びPC 向けに配信し ている。

◆ 13 年8 月期第2 四半期累計決算は減収大幅増益
・13/8 期第2 四半期累計決算は売上高1,248 百万円(前年同期比5.4% 減)、営業利益383 百万円(同35.1%増)と減収大幅増益だった。経営 の屋台骨であるコンテンツ事業の好調が牽引した。
・フィーチャーフォン向け売上高は777 百万円(前年同期比15.6%減)と 減少しているが、スマートフォン向け売上高は225 百万円(同16.1 倍) と躍進し、携帯端末向けコンテンツ全体では1,002 百万円(7.2%増)と 増大している。

◆13 年8 月期予想を増額修正
・13/8 期について、会社は売上高2,400 百万円(前期比9.1%減)、営業 利益640 百万円(同0.7%増)を見込んでいる。売上高予想の内訳の開 示はない。
・証券リサーチセンターは、13/8 期第3 四半期累計決算をふまえ、売上 高は2,500 百万円(同5.3%減)、営業利益716 百万円(同12.8%増)と 予想する。コンテンツ事業の採算が良好であることと携帯電話事業撤 退による固定費の減少が大きいため。

◆直近の株価はフレ幅が大きい
・同社の株価は、前回レポート発行時点(12 年12 月)では50,800 円、13 年3 月は60,000 円台で推移していた。13 年4 月から、LINE 関連銘柄 として出来高が増加し、7 月26 日には高値234,000 円まで上昇した。 投資の際は、株価の変動が大きいことや、毎月20 日前後に月次売上 高が公表されることに留意すべきだろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。