EM システムズ(4820 東証一部)

2013/06/20

調剤システムのストックビジネスが収穫期入り
医科システム強化で持続的な利益成長を目指す

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目俊一郎

◆ストックビジネスが収穫期入り
・EM システムズ(以下、同社)は調剤薬局向け調剤システムの開発・販売 を主力に、開業医向け医科システム販売のほか、本社ビルで不動産賃 貸事業などを営む。
・09/3 期に調剤システムのASP モデルを市場投入し、収益モデルは単年 度ごとの売上件数に依存するフロービジネスから、ユーザー数の積み上 げと処方箋枚数の従量課金によるストックビジネスに転換した。

◆13 年3 月期は想定内の利益水準で着地
・13/3 期は売上高が前期比13.8%増の102.5 億円、営業利益は同44.8% 増の12.0 億円となった。調剤システムのストック積み上げが順調に進ん だため大幅増収となり、医科システムの営業基盤整備に伴う人員増など による販管費増を吸収した。

◆14 年3 月期の会社予想は27.4%営業増益
・14/3 期について、会社は売上高を前期比18.3%増の121.2 億円、営業 利益を同27.4%増の15.4 億円と見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、調剤システムのストック伸 長を基に、14/3 期は売上高が前期比15.4%増の118.4 億円、営業利益 は同39.8%増の16.9 億円を予想する。

◆ 中期的な適正株価水準は2,200 円前後を想定
・現在の今期予想基準PE R 10 倍を同社の妥当PE R 水準と仮定すると、同 社の中期的な適正株価水準は、当センター予想の16/3 期E PS 223.7 円 に基づいた2,200 円前後を想定する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。