キタムラ(2719 東証二部)
2013/06/20
業種:小売業
アナリスト:柴田郁夫
1.会社の概要
・写真専門店「カメラのキタムラ」を軸に全国に1,291 店(13/3 期末)をチェ ーン展開する業界最大手。
・プリント関連を取り扱う「イメージング部門」とデジカメやスマホ等を取り扱 う「ハード部門」が同社事業の中核を担う。
2.財務面の分析
・キタムラ(以下、同社)の業績は、09/3 期以降、写真プリント市場の縮小 により踊り場を迎えていたが、13/3 期は「ハード部門」の伸長等により増 収増益を達成。
・14/3 期も「スタジオマリオ」の店舗拡大と「ハード部門」の好調持続により 増収増益決算を見込む。
3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、写真専門店として蓄積された技術や知識、ブランド 力を中心に形成され、それが他社との差別化要因となっている。
4.経営戦略の分析
・同社の戦略目標は、店舗とネットを組み合わせたワンストップサービスで 集客力を高めるとともに、様々な顧客接点を通じて潜在的なプリント需要 を掘り起こすことにある。
・同社ならではの発想でプリント需要を喚起するための有効策を打ち出せ るかがポイントとなろう。
5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、16/3 期までの年平均成長率として売上高 1.3%、営業利益8.1%を予想する。
・現在の株価はフェアバリューの範囲内。中期的な適正株価水準として 613 円~735 円を想定。
ホリスティック企業レポート 一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。