アドウェイズ(2489 東証マザーズ)
2013/06/14
アフィリエイト広告大手でスマートフォン広告を軸にアジア展開を積極化
業種:サービス業
アナリスト:馬目俊一郎
◆アフィリエイト広告大手でメディア連携と海外展開を加速
・アドウェイズ(以下、同社)は伊藤忠商事系列のアフィリエイト広告大手。 多くの会員数を抱える大手SNS との連携強化で、クライアント数と出稿量 拡大を目指すほか、長期的にはアジア地域でのスマートフォン広告No.1 を目指すべくアジア展開を加速している。
◆13 年3 月期決算は先行投資負担増で大幅な営業減益
・13/3 期決算はアフィリエイト広告の拡大で売上高が前期比26.0%増の 226.3 億円となるも、営業利益は海外事業等への先行投資負担増やソー シャルゲームの不振が響き同68.7%減の4.1 億円となった。
◆会社は14 年3 月期予想を期初時点で公表せず
・同社は不確実性が大きい市場環境を考慮し、現時点で14/3 期業績予想 の開示をしていない。
・証券リサーチセンターでは、広告事業が想定以上に拡大していることか ら前回レポートの業績予想を上方修正した。14/3 期の業績については売 上高が前期比22.8%増の278.0 億円、営業利益は同130.0%増の9.5 億円と見込む。
◆中期的な適正株価水準は230,000 円前後を想定
・現状の今期予想基準PER13.8 倍を同社のフェアバリューと仮定すると、 中期的な適正株価水準は、当センターの16/3 期予想EPS 16,817 円を 当てはめた230,000 円前後が想定される。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。