カービュー(2155 東証マザーズ)
2013/05/31
自社運営の自動車情報サイトを集客力ツールに広告・手数料ビジネスを展開
親会社ヤフーとの協業強化でビジネスモデルを再構築
業種:サービス業
アナリスト:馬目俊一郎
◆親会社ヤフーとの業務提携で事業モデルの再構築に着手
・同社は自社運営の自動車情報サイトを集客ツールに広告・手数料ビジ ネスを展開。成長ドライバーの海外事業は輸出代金回収代行サービス PayTrade の寄与で順調に拡大。一方、同社の安定収益源だった国内事 業は、大手クライアントの経営戦略変更で事業モデルの見直しを迫られ、 ヤフーとの業務提携で国内事業の立て直しのほか、広告事業とSNS 事 業における収入源の多様化を進める方針。
◆13 年3 月期決算は大幅な減収減益
・13/3 期決算は国内事業の不振で売上高が前期比20.0%減の44.4 億円、 営業利益は同66.3%減の1.9 億円となった。
◆14 年3 月期の会社予想は減収増益の見通し
・14/3 期の会社予想は売上高が前期比17.6%減の36.6 億円、営業利益 は同82.7%増の3.6 億円を見込む。大口クライアントの経営戦略変更で 減収は避けられないものの、ヤフーとの業務提携で広告事業やSNS 事 業における収益源の多様化を進める方針。
◆中期的な適正株価水準は88,500 円~118,000 円を想定
・同社の妥当PER 水準を15 倍~20 倍と仮定し、これに当センターの16/3 期予想EPS 5,895 円を当てはめると、同社の中期的な適正株価水準は 88,500 円~118,000 円のレンジを想定。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。