栄光ホールディングス(6053 東証二部)
2013/04/12
業種:サービス業
アナリスト:松尾十作
1.会社の概要
・関東圏を中心に小・中・高校生を対象とする学習塾「栄光ゼミナール」や 語学教室「シェーン英会話」を中心に展開。幼児教育・小学・中学・高 校・大学受験指導、社会人教育、教材作成・印刷などの周辺業務にいた るまで幅広い教育ビジネスを行う総合力を持つ。
・創業33 年で業界最大手。増進会出版社(Z会)と業務・資本提携。自社 直営で複数ブランドにて塾を展開。
2.財務面の分析
・12 年3 月期は実質的に増収・増益。13 年3 月期も1 桁台の伸び率だ が増収・増益が継続する見込み。
・規模は大きく、安全性・収益性は改善しつつある。株主還元には積極的 である。
3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、業界最大手のブランドと受験合格実績、長年の組 織的及び人的なノウハウ・教材の蓄積、社内研修教育制度、自主性を尊 重する文化により形成されていると考えられる。
4.経営戦略の分析
・栄光ブランドを活用し、今後も首都圏を中心に校舎をドミナント展開する 予定。塾生数の拡大、教室の新設強化、事業の多角化により学習塾をコ アとした「既存市場の深耕」とシナジー効果が期待できる語学教育等の 「新市場の開拓」を推進する
5.アナリストの評価
・中期的な利益成長率を年率約3〜5%と予想。営業エリア内の対象人口 が底を打ちつつあること、高い知名度と合格実績を背景にシェアアップ、 教育重視への社会風潮の高まり、検討されている教育資金の贈与など が追い風となろう。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。