クオール(3034 東証一部)

2013/03/29

業種:小売業
アナリスト:馬目俊一郎

1.会社の概要
・同社はメディパルホールディングス傘下で調剤薬局大手の一角。事業ポ ートフォリオは調剤薬局を主力事業に、SMO 事業や食品CRO 事業など 展開。
・同社のビジネスモデルは、新規出店やM&A による店舗網拡大をドライバ ーとした売上高成長モデル。

2.財務面の分析
・過去の業績推移は、M&A と新規出店で売上高成長を加速させ、利益面 では規模拡大によるスケールメリットで薬価引き下げを吸収。
・当センターでは、調剤薬局の新規出店やローソン併設店の物販に加え、 CSO 事業や買収予定の調剤薬局寄与を見込み、同社の15 年3 月期ま での年平均成長率は売上高が20.2%増、営業利益は29.6%増を予想。

3.非財務面の分析
・調剤薬局は薬剤師の業務量や最低限の配置人数が定められた労働集 約的産業。持続的成長には店舗網拡大に加え、薬剤師の確保及び研 修が必要不可欠。

4.経営戦略の分析

・同社を評価するポイントは集客力に長けたパートナーとのアライアンス。
なかでもローソン併設店は物販拡大が見込める。

5.アナリストの評価
・同業他社比較から、調剤薬局業界の妥当PER 水準を10 倍~15 倍と仮 定すると、当センターの2015 年3 月期予想EPS141.2 円を前提とした中 長期的な適正株価水準は、1,400 円~2,100 円のレンジを想定。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。