フジコー(2405 東証マザーズ)

2013/03/15

産業廃棄物処理業中堅で、一般廃棄物の受入やバイオマス電力の販売を併営
2013 年6 月期は建設投資の回復や施設の安定稼働等により収益急回復へ

業種:サービス業
アナリスト:高坂茂樹

◆2013/6 期・第2 四半期は廃棄物受入数量増等で大幅増益に
・2013 年6 月期・第2 四半期決算は、売上高1,087 百万円(前年同期比 17%増)、営業利益126 百万円(同191%増)、純利益50 百万円(前年 同期は1 百万円)。第1 四半期決算発表を前に上方修正された会社予 想を売上高、利益共に上回った。
・主な増益要因は、建設系リサイクル事業における廃棄物受入数量増と処 理単価上昇。人件費や外注費の上昇等のコスト増を上回った。

◆通期会社予想は据え置かれたが、再度増額の公算大と予想
・通期会社予想は、売上高20 億円(前期比7%増)、営業利益170 百万円 (同74%増)、純利益60 百万円(同12 倍)。第2 四半期決算は、事前会 社予想を超過達成したのにも拘らず、通期予想は据え置かれた。
・前期に非定期修繕のあった焼却・発電設備が稼働日数増、修繕費負担 軽減となること、住宅着工が堅調で、急に廃棄物受入量が落ち込む要因 は見当たらないこと等から、建設系リサイクル事業は好調を持続しよう。
・このため、会社側の通期業績予想は第3 四半期決算確定時に再度上方 修正が期待されよう。当センターの予想は売上高2,170 百万円(前期比 16%増)、営業利益250 百万円(同158%増)、純利益110 百万円(同22 倍)。

◆建設投資の回復期待を踏まえ、予想株価レンジを引き上げる
・2013 年6 月期会社予想収益に基づく同社の株価収益率は29 倍で、同 業他社に比べ高い。しかしEPS を当センター予想値に置き換えると16 倍となり、市場平均値と比べ低い水準になる。
・同社には廃棄物のリサイクルから畜産支援・グリーン電力対応といった環 境関連銘柄としての評価があるうえ、政権交代による建設投資の回復で 収益力の改善にも期待が高まっていると考える。
・前回レポートでは市場平均を上回る予想PER15 倍程度が妥当としたが、 今回はこれを市場平均並みの18 倍と改める。3 年程度先に到達すべき 適正株価は900~1,000 円と判断。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。