アグロカネショウ(4955 東証二部)

2013/03/08

農薬の中堅専業メーカー。東日本大震災で主力工場が被災するが、生産体制を再構
築し事業は正常化へ。今期は減益見込みだが、来期以降増益トレンドへ

業種:化学業
アナリスト:松尾十作

◆ 農業薬品の中堅専業メーカー
・果樹、野菜向け農薬事業に特化し、農薬の輸入販売及び製造販売を行 っている中堅専業メーカー。輸入品に独自のノウハウを加えた農薬と自 社開発農薬で業容を拡大。農業用土壌処理剤などの競争力のある製品 を持つ。農薬の登録制度が参入障壁となっている。

◆ 前期に黒字化。今期は増収ながらもコスト負担増から減益へ
・前2012 年12 月期決算は増収増益、黒字転換。今期は黒字を維持する が増収減益へ。新工場の償却負担、R&D などの先行投資負担見込みに よる。

◆ 来年度以降、拡販と先行投資負担一巡で増収増益トレンドへ
・同社の高成長は見込みにくいものの、既存農薬の適用拡大、販売促進 の強化による国内・海外販売の増加、加えて先行投資負担のピークアウ トが見込めることから、来期以降の業績は増収増益トレンドが予想され る。

◆ 中期的な想定株価は520 円~630 円
・短期的な株価のアップサイドは見込みにくいが、PER、PBR、配当利回り などのバリューション的には相対的に低いレベルと思われる。前回の中 期的な業績予想を見直し、新たに加えた2015 年12 月期の当センター予 想EPS52.3 円に、適正PER と思われる10~12 倍を当てはめ、当面の想 定株価レンジは520 円~630 円とした。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。