シーボン(4926 東証二部)

2012/12/06

業種:化学
アナリスト:中西 正行

1.会社の概要
・同社はスキンケア製品を中心とする化粧品を製造・販売。販路は直営店チャネルが売上高の大部分を占める。
・同社のビジネスモデルは新規会員の拡充をベースに、積み上げた会員へのアフターサービスを通じてスキンケア製品の継続購入と、単価アップによる売上高成長モデル。

2.財務面の分析
・過去の売上高成長は、直営店出店に伴う会員数拡大が原動力。
・東日本大震災などの外部要因悪化に対しては、経費効率化などの自助努力で収益性を維持。
・短期的には、新規会員獲得に向けたキャンペーンによる客単価下落がリスク要因。

3.非財務面の分析
・フェイシャリストによるアフターサービスで客単価を引き上げるビジネスモデルに強み。
・フェイシャリスト育成とアフターサービスによる会員囲い込みが、同社ビジネスモデルの参入障壁。

4.経営戦略の分析
・フェイシャリストによる差別化戦略が同社の強み。
・「新規集客力の強化」、「既存顧客の継続率の向上」、「顧客受け入れ態勢の強化」を重視。

5.アナリストの評価
・同社の適正PER 水準を10倍~11倍と仮定。中期的な適正株価水準は当センターの2015年3月期予想EPS229.0 円を基に2,300円~2,500円を想定。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。