トレジャー・ファクトリー(3093 東証マザーズ)
2012/10/19
今上期業績の収益性向上。今通期予想を当センターでは増額修正。関西圏出店見込みで商圏拡大へ。
業種:小売業
アナリスト:松尾 十作
◆ 収益力アップ
・総合リユース業態型と衣料・服飾雑貨だけの専門ショップのリサイクルショップを首都圏にて展開している。
・2013年2月期第2四半期累計(以下今上期)業績は、14%増収、39%営業増益と、採算の改善が図られた。
・これは、採算性の高い衣料・服飾雑貨売上高が前年比34.3%と高伸したことと、値下げ販売を抑制したため。
◆ 商圏を関西にも広げる模様
・今13年2月通期予想の会社予想は、期初予想を修正せず。当センター予想は前回予想と同様に会社予想を若干修正している。既存店売上高は前期比実質横ばい、今期10店出店することを前提とした増収等を勘案したため。
・来期以降の業績予想も前回予想を踏襲。衣料・服飾雑貨専門店舗は首都圏で出店を継続する見通しだが、総合リユース業態型店舗関西圏に来年にも総合リユース業態型店舗を初出店する見通し。
◆ 来期以降も増配継続へ
・過去の配当性向と予想収益成長から、今13年2月期予想は2円増配の17円、来2014年2月期は3円の増配、2015年2月期以降は毎期2円の増配を期待したい。
◆ 中期的な想定株価は1,410円
・年間2桁新規出店方針から、株価バリュエーションはやや割安に感じられる。当センター担当アナリストの2016年2月期予想はEPSで176.1円が見込まれ、適正PERを8 倍と仮定すると、今後2~3年で見た想定株価は1,410円程度と考えられる。
ホリスティック企業レポート 一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。