綜合臨床ホールディングス(2399 東証マザーズ)
2012/10/04
前期大幅営業増益。進行中の中計を見直し、最終年度営業利益を上方修正。CRC定着率改善し先行きに安心感。
業種:サービス業
アナリスト:松尾 十作
◆ 前期は大幅増益
・前2012年7月期は2割増収、4割営業増益と好決算。増収要因は受注の早期獲得や案件を順調に消化できたため。利益面では低採算案件が売上計上されたものの期初予想より総利益率の低下が抑制され、子会社の統合効果もあり大幅増益につながった。受注額は会社予想に届かず低い伸びとなった。
◆ 今期は会社計画に対し保守的ながら増益予想
・今13年7月期業績のアナリスト予想は会社予想をやや減額修正。新規事業であるCRO事業の拡大見通しを慎重に判断したため。配当は会社予想の前期比400円増配を600円増配予想とした。
◆ 中期経営計画の見直し
・現在進行中の15年7月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標を見直した。最終年度の売上高目標は変更しないものの営業利益・純利益を上方修正した。経営の屋台骨であるSMO事業の売上高を若干増額したのと、CRO事業の売上高を新たに設定した。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。