ガイアホールディングス(3727 東証マザーズ)
2012/09/27
第2四半期決算は減収減益。
注目されるM2M 市場向けの早期実現が浮揚のカギ。
業種:情報・通信業
アナリスト:馬目 俊一郎
◆ 携帯電話向け組み込みソフトが主力。収益モデルの転換が急務
・同社は、携帯電話向け組み込みソフトを主体としたソフトウェア基盤技術事業と、携帯電話向けゲームの開発及び配信、アニメ制作を展開するコンテンツ・サービス等事業の2 つの事業を展開する。
・主力であるソフトウェア基盤技術事業では、当社の業績を牽引してきた従来型携帯電話市場が急速に縮小するなかで、M2M(機器間)市場での新たな収益モデルの構築を進めている。
・コンテンツ・サービス等事業では、ゲームを中心にアニメ、コミック、グッズ等、自社で創出したIP(版権)をメディアミックス展開する「総合エンターテイメント」を掲げており、継続的かつ複合的な利益確保を目論む。
◆第2 四半期決算は減収減益
・2012 年12 月期第2 四半期決算は、売上高が38.5 億円(前年同期比 14.1%減)、営業利益は6.2 億円の赤字(前年同期は0.4 億円の黒字)、当期純利益は7.0 億円の赤字(前年同期は1.6 億円の赤字)となった。
・特に、ソフトウェア基盤技術事業が大きく足を引っ張った。従来型携帯電話市場が急速に縮小している国内はおろか、まだまだ伸ばす余地があると見込んでいたアジア市場でも不振であったことが最大の要因である。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。