株式会社アイロムグループ(2372 東証一部)
先端医療の進化を支えるプロセスで模倣困難な競争優位性を確立飛躍に向けて進化しづける当社の超長期展望から見た株主価値

2019/10/01

ベーシックレポート
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)

明日への希望をつなぐ医療を目指す支援力が一段と強化
当社は「明日への希望をつなぐ医療を目指して進み続ける」という理念を掲げ、医療機関の治験等の業務を支援するSMO1)のパイオニアとして1997年に創業した独立系のSMOトップ企業である2)。M&A等により、製薬企業等の新薬開発を支援するCRO2)事業に進出し、世界トップクラスのベクター4)開発・製造技術の獲得により先端医療を開発・支援する事業に進出している。2019年3月期では豪州初のSMO事業や、細胞培養・加工事業に参入。2020年3月期計画値で、先端医療事業が前期比3.6倍の21億円となるなど成長基盤が強化され、当社は本年度を「飛躍を実現する“Phase”に移行」と位置づけている。

1)SMO:Site Management Organizationの略。治験医療機関で生じる専門的な業務を支援する機関2)当社を含めて大手トップ4社のうち当社グループ以外は他事業の上場企業グループの子会社。従って独立系としてはSMO業界で当社がトップ。3)CRO:Contract Research Organizationの略で、製薬企業等が医薬品・医療機器の臨床試験を行う際に生じる業務の一部を代行・支援する受託機関。4)ウイルスが細胞に感染する機構を利用した遺伝子導入法。

キャッシュ創出力とスピードのダブルアップ効果が強み
当社は、SMO・CRO事業の「キャッシュフロー創出力」を、先端医療事業の遺伝子治療製剤等の研究開発やiPS細胞作成技術のライセンス供与、ベクターや細胞の培養・加工受託の拡大の「スピードアップ」に活用している。一方で、先端医療事業の高度医療機関との世界的ネットワークがSMO・CRO事業の「キャッシュフロー創出力アップ」に寄与する「ダブルアップ効果」の好循環が確立している。

長期価値分析によれば時価総額2-3倍のアップサイド
「飛躍が実現」し、今後30年、10-30%程度の成長5)が期待できる再生医療等の支援力をベースに、①SMO・CROのシェア拡大、②先端医療においてライセンス収入・細胞培養・加工受託サービス拡大、が20年続く前提で株主価値を推計した。10年予測ベースで439億円、20年予測ベースで759億円と推計された。「飛躍が実現され」、長期成長に対する投資家の理解が進めば現状の時価総額199億円比で2-3倍の水準は十分に実現可能と考えられる。

5)経済産業省資料からJPR推計。https://www8.cao.go.jp/cstp/kyogikai/life/9kai/siryo4-3-3.pdf

 

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TIW/ANALYST NET
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